プラズマになりたい

『とんでもない死に方の科学』という本を図書館で借りて読んだ。かなり突拍子もない死に方をすると、実際どうなのかを、事例や現在の科学知識で補間するような、Pop-Sci本だった。

『人間はどこまで耐えられるのか』という本とテーマはよく似ているが、こっちの方が面白かった。内容がというよりは、文章の軽快さがちょうどよかったというべきか。一つの死に方セクションが数ページと短いのも関係してるかも。死に方によっては内容が薄かったり、パターンがにてる気もするけど。あれ、そういうところに目を向けると、内容はそんなにないかもしれない。どこまで耐えられるのか本は、内容がもっとしっかりしていたけど、なんとなく文が頭に入ってこない、ちょっと淡々としすぎな感じだったのを思い出した。 となると、地の文というよりか訳し上げのうまさなのかな。わからん。

有益な情報としては、

  • 高温高圧すぎると人間もプラズマ化する
  • 比重のせいで溶岩には沈まない
  • 同じ理由で底なし沼には沈まないし、そもそも実際には底なしではない
  • メコンドルという鳥の免疫力はやたらと強い
  • 落下系は、落ちるにしろ何かを落とされるにしろ、終端速度に支配される
  • ガス惑星の密度
  • 粒子加速器で死ねる
  • マイクロモータル(Micromortal)というリスク単位
  • 電車、航空機はマイクロモータルあたりの距離は大きく安全(既知)
    • バイクはヤバい
    • 自転車・徒歩はよい
    • 意外と自動車はそんなに激しく悪くない
  • 運動しよう

高温高圧系が結構あるんだけど、そういえばこの本、どこらへんの段階で死ぬかはっきり言わない傾向があるな。もちろん、死ぬのはわかるけど、脳が苦痛を認識できる時間がどれくらいか、そっちが気になって仕方がない。プラズマになったら関係ないけど、それが何も感じないぐらいだったらもっと最高じゃん?