純真さの欠如

GPT-3のAPIが公開された。 おそらく丸暗記コード片の出力をチェリーピッキングしたくだらない 生成事例でキャッキャしている人たちを眺めながら、ふと自分にはそうした生産意欲がほとんど無いということを思った。理論を知り、理解するところまでが興味の範疇なんだろう。 GPT-3の面白いところは、この規模でならあらゆるモーダルの情報をちゃんと暗記できることだと思っていた。陽に構造や関係を与えなくても、自然言語のクエリからそれらしい出力が得られるのは発見だな、ということしか思わなかった。本当にすごいが、これを何かに使おうという意欲はそもそも存在しないのだった。 自分のこの性向では、早晩に冷めてしまいそうだな。ひとをくさして上段から説教するみたいな図になってしまうのは心底いやだから、そういう純真さを持たなくてはならないが、出荷時設定が狂った人間に酷なことをいうな、とも思って背筋が凍った。